社長メッセージ

シューケア文化のパイオニアとして

2023年はまさに激動の年でした。世界では毎日のように戦禍に苦しむ人々の様子が伝えられる痛ましい状況が続いています。
そして人口知能ツール「Chat GPT」をきっかけに、生成AIが広く世に出回り、人々に驚嘆をもって迎えられました。
この戦争による物価高騰や生成AIとどのように向き合っていくかが、今後のビジネス上での大きな課題となる事は間違いないでしょう。
一方で大谷選手や藤井八冠といった日本の若者達の活躍が私たち日本人に希望と勇気を与えてくれました。

国内ではようやく長いコロナ禍を抜け、以前のような日常生活を取り戻しつつあります。
しかしながら国民生活を直撃した物価高により、お客様は少しでも安くて良いものを求める、コスパ志向がより顕著になってきています。
SNSやECを活用し、集客にどうつなげていくか。
昔ながらのやり方が通用しない、企業としての真価が問われる時代に直面していると言えるでしょう。

当社は靴クリームを生業として1919年に創業し、現在では国内ナンバーワン靴クリームメーカーとして
「靴にまつわる文化を豊かにする」をテーマに活動の幅を拡げています。
近年では“メイドインジャパン”の信頼性を活かし、
ハイエンドの商品“Boot Black”の欧州進出や世界的有名ブランドとの取り組みなど、
今までにない新たな成果を挙げる事に成功しています。

お客様の生活様式や考え方が大きく変わる中、ただモノを創るだけではなく、
エビデンスに基づいた商品をお客様に提供し、安心してお使いいただくことが、企業としての役割と考えています。
社名の由来であるコロンブスのパイオニア精神を忘れずに、
ナンバーワンメーカーの自覚と誇りを胸にこれからも進んでまいります。

株式会社コロンブス
代表取締役社長 服部 暁人

社名とコロンブス

当社は1948年に社名を【株式会社コロンブス 】と改めました。
今日では片仮名の社名が数多くありますが、敗戦の瓦礫の中から立ち上がって3年、
創業時代から靴クリームの商標として使用していたコロンブスを社名としてクローズアップさせ、片仮名社名の先端を切りました。
従って、商標としてのコロンブスは社名より遥かに長い歴史を持っています。

コロンブスと社名を改めた頃使用したキャッチフレーズの一つに
”今のコロンブスは靴クリームの名前です”というものがありますが、
勿論アメリカ大陸遭遇者のクリストファ・コロンブスを意識し、ダブル効果をねらったものです。

歴史上のクリストファ・コロンブスをイタリー語で分析しますと、
コロンは鳩であり”平和を象徴する鳩 “という意、これは上智大学元学長 故ヨゼフ・ピタウ神父の説です。

1492年、スペインのイザべラ女王の助力によって、新大陸発見の航海に出たコロンブスは、
その第1回の航海で、今のバハマ諸島を発見、スペイン領土を宣言したわけですが、
彼は若い頃からマルコ・ポーロの”東方見聞録”によって刺激され、
金色に輝くジパングにたどり着くことを生涯の夢としていました。

彼自身は、第4回、最後の航海に出てパナマ運河地点に上陸した時も、
この地続きにジパングがあると信じていました。
当社の社名【コロンブス】は最後まで日本にたどり着くことを夢見た
クリストファ・コロンブス、その彼をシンボライズしたものです。

大きな活動10章

コロンブス活動図