シューケア文化のパイオニアとして
2021年は新型コロナの変異株が猛威を振るい世界的に感染が拡大。
様々な議論の中、東京オリンピック・パラリンピックが無事終了、
9月に入り日本国内においては新規感染者数の減少が顕著になりました。
然しながら、今後もコロナとの共存の時代が続くと予測されます。
靴業界を取り巻く環境も大きな打撃を受けました。
コロナ前と比較すると生活様式は一変、テレワークや革靴離れ(スニーカー主体)が定着し、
靴クリームの需要も減少しました。
当社は、お客様の清潔志向に合わせ、早い段階で除菌・抗菌機能のある商品の開発に注力しました。
その結果、皮革業界では当社のみのSIAA認定の商品を世に送り出すことができました。
引き続きこれらの商品を広める活動を重点的に行ってまいります。
当社は靴クリームを生業として1919年に創業し、現在では国内№1靴クリームメーカーとして
「靴にまつわる文化を豊かにする」をテーマに活動の幅を拡げています。
近年では“メイドインジャパン”の信頼性を活かし、
ハイエンドの商品“Boot Black”の欧州進出や世界的有名ブランドとの取り組みなど、
今までにない新たな成果を挙げる事に成功しています。
お客様の生活様式や考え方が大きく変わる中、ただモノを創るだけではなく、
エビデンスに基づいた商品をお客様に提供し、安心してお使いいただくことが、企業としての役割と考えています。
社名の由来であるコロンブスのパイオニア精神を忘れずに、
ナンバーワンメーカーの自覚と誇りを胸にこれからも進んでまいります。
株式会社コロンブス
代表取締役社長 服部 暁人
当社は1948年に社名を【株式会社コロンブス 】と改めました。
今日では片仮名の社名が数多くありますが、敗戦の瓦礫の中から立ち上がって3年、
創業時代から靴クリームの商標として使用していたコロンブスを社名としてクローズアップさせ、片仮名社名の先端を切りました。
従って、商標としてのコロンブスは社名より遥かに長い歴史を持っています。
コロンブスと社名を改めた頃使用したキャッチフレーズの一つに
”今のコロンブスは靴クリームの名前です”というものがありますが、
勿論アメリカ大陸遭遇者のクリストファ・コロンブスを意識し、ダブル効果をねらったものです。
歴史上のクリストファ・コロンブスをイタリー語で分析しますと、
コロンは鳩であり”平和を象徴する鳩 “という意、これは上智大学元学長 故ヨゼフ・ピタウ神父の説です。
1492年、スペインのイザべラ女王の助力によって、新大陸発見の航海に出たコロンブスは、
その第1回の航海で、今のバハマ諸島を発見、スペイン領土を宣言したわけですが、
彼は若い頃からマルコ・ポーロの”東方見聞録”によって刺激され、
金色に輝くジパングにたどり着くことを生涯の夢としていました。
彼自身は、第4回、最後の航海に出てパナマ運河地点に上陸した時も、
この地続きにジパングがあると信じていました。
当社の社名【コロンブス】は最後まで日本にたどり着くことを夢見た
クリストファ・コロンブス、その彼をシンボライズしたものです。